登場人物
- 山本祐一(34)
印刷メーカー営業職 正社員(勤続10年)
内装は妻任せ。
あまり出番がなかった。 - 山本紗希(28)
医療事務 パート
内装にはこだわりがある。
カタログとにらめっこしている。 - 中島(?)
不動産会社営業職
泉州生まれ泉州育ち。
外構でも的確なアドバイス。 - 永嶋さん(?)
外構業者(永嶋技建)
外構のプロ。
かゆいところまで手が届く。 - 鈴木さん(?)
銀行員(ローン担当)
住宅ローンや金利の説明を
解りやすく丁寧にしてくれる。
外構工事打ち合わせで決めること
上棟から1か月半が経ったころ、中島さんから外構工事の打ち合わせをしたいとの連絡があり、私と紗希は建築している現場に行くことになった。
中島さんが言うには、現在工事は内装工事をしていて、その工事が終わるまでに外構工事の内容を決定するらしい。
工事では外構工事の打ち合わせが最終になります。
工事も終盤にかかっておりますので、お引渡しもあとひと月ほどですよ。
あとひと月ほどでしたら引っ越しの準備もしていかなければいけないですね。。
まずは外構工事の打ち合わせを行っていきましょう。
そう言って中島さんは、外構工事の専門業者を紹介してくれた。
永嶋さんはとても腰が低く丁寧で好印象だった。
1.オープン外構が基本(オプションにより門塀をつけたりも出来ます。)
2.玄関へのアプローチ部分をどんなデザインとするか
3.門柱について
◎ブロック積を基本としたものか
◎ポスト・照明等が一体化した機能門柱にするか
4.花壇等の植栽スペースが必要かどうか
あとは、オプションになりますが、カーポートの屋根、ウッドデッキ、テラス等のご希望があれば、今の段階で相談頂ければプランに組み込んでご提案させて頂きます。
今回はまず、そうしたご要望をお聞きして、次回の打ち合わせまでに参考プランとお見積りを作ります。
ポストやアプローチの仕上げ、ブロック、レンガ等のカタログをお貸ししますので、どういったものが良いか少し考えておいてください。
ウッドデッキでテーブルや椅子を置いてティータイムとか凄くあこがれちゃう。
それに門柱はカフェっぽくアンティークレンガを使用したりして装飾するっていうのもおしゃれです。
それから、先ほどおっしゃっていましたお引越しの件ですが、住宅ローンの実行日に鍵をお渡ししますので、それ以降でしたらいつでもお引越しして頂けます。
関西ホームからも引っ越し業者は紹介することも出来ますので、希望があればおっしゃってください。
こうして、一度カタログを持ち帰り外構のイメージを固めていくことにした。
家に帰ると紗希は工事途中の写真を眺めながらカタログと照らし合わせ真剣に選んでいた。
一週間ほど経ったころ、中島さんから外構図面が仕上がったので打ち合わせをしたいと連絡が来た。
私たちはまた子供たちを預け、二人で現場に向かった。
現場には既に中島さんと永嶋さんが待っていた。
早速、永嶋さんが外構図面を広げて見せてくれた。
そこには前回の打ち合わせで話した希望がだいたい入っていた。
使う柄に寄って印象も変わってきますので、レイアウトがこんな感じで良ければ進めさせて頂きます。
こうして私たちは、カタログを見ながら希望の柄やポストなどを伝えていった。
背の高い植物は運搬も大変でしょうし。
私の思っているイメージだとシンボルツリーを一つ植えてその周りにカラフルな花を植えたら明るく見えるかなぁと思っていたんです。
紗希は希望のツリーや花を伝えて永嶋さんに確認してもらうことにし、外構の打ち合わせを終えた。
チェックリストには次の物が書かれていた。
・実印
・口座印
・印鑑証明書
・住民票
・健康保険証
・運転免許証
・売買契約書
金消契約。変動金利?固定金利?
翌日、天気は良く晴れていた。
私と紗希は歩いて銀行に向かうと、既に中島さんが銀行の前で待っていてくれた。
私たちは中島さんの後に続き、ローン専用入り口から銀行の中へ案内された。
応接室の様な部屋につくと担当の銀行員の鈴木さんがやってきた。
今回ご契約を担当させて頂きます鈴木と申します。
鈴木さんは早速、私たちの目の前に書類を広げた。
順を追って説明させていただきます。
ご質問がございましたら、遠慮なくおっしゃってください。
私と紗希は鈴木さんに運転免許証と健康保険証を手渡すと、鈴木さんはすぐにコピーを取りに行った。
そうこうしていると、鈴木さんが戻ってきた。
鈴木さんは私たちに金利の説明をしてくれた。
固定金利・借入期間中、一定の期間(特約期間)は融資利率と返済額は一定だが、特約期間終了時点で、融資利率と返済額の見直しが行われる。
・したがって、融資利率と返済額は、借入全期間にわたって必ずしも一定であるとは限らない。全期間固定金利・借入期間中、融資利率と返済額は一定。
変動金利 | ・借入期間中、通常、融資利率の見直しを毎年2回行い返済額の見直しは5年毎に行われる。 ・したがって融資利率と返済額は、借入全期間中にわたって必ずしも一定であるとは限らない。 |
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※金融機関により異なる場合がある
金利には変動金利と固定金利があり、どちらにもそれぞれメリットとデメリットがあることを知った。
固定金利メリット
・金利情勢に応じて当初の特約期間が設定できる。
特約期間終了後は特約期間の再設定も変動金利への変更も選択できる。デメリット
・特約期間中、変動金利や特約期間の変更をする事はできないので、特約期間中の金利より低金利が続くと返済額は割高になる。全期間固定金利メリット
・当初借入時に完済日までの毎月返済額が確定できるのでライフプランが立てやすい。デメリット
・借入時の金利より低金利が続くと返済額は割高となる。
メリット | デメリット | |
変動金利 | メリット ・借入期間中、いつでも固定金利に変更できる。 ・金利情勢の変化で金利が下がると年2回の金利見直しにより、運用金利が下がる。 |
デメリット ・金利情勢の変化で金利が上がると年2回の金利見直しにより、運用金利が上がる。 |
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金利も一番低いですし。
私たちは引渡し日に融資金全額を関西ホームへ振込する手続きも含めて用意された書類に署名と捺印を次々にしていった。
今回は当行で住宅ローンを取り組んで頂きありがとうございました。
こうして私たちは銀行を後にした。
最終章へつづく。
金利はその時の情勢によってお得なものを選びましょう!
少しの違いでも数十年となると大きな金額になりますので、将来の借り換えも含めプロに相談して計算の上で計画を立てましょう。