登場人物

祐一
山本祐一(34)
印刷メーカー営業職 正社員(勤続10年)
遂に着工。
実感が湧いてきた。
紗希
山本紗希(28)
医療事務 パート
水回りは細部までこだわった。
とても楽しそうだ。
中島
中島(?)
不動産会社営業職
泉州生まれ泉州育ち。
相変わらず丁寧な説明だ。

仕様の決め方は?

ショールーム見学を終えた私たちは、色々悩んだ結果、1社に決定することにした。
中島さんに伝えると、仕様を決めていきたいので打ち合わせをしたいと連絡があり、私たちは関西ホームに行くことにした。

中島
いらっしゃいませ。
先日ご契約頂いた間取りで現在、構造計算・建築確認の準備をしています。
建築確認の許可が下りますと着工に取り掛かることが出来ます。
着工するまでにサッシや水廻りなどの仕様を決めていきます。
祐一
中島さん、建築確認ってそもそも何ですか?
中島
建物を建てる際は、色々な法律の規制を守って立てる必要があります。

例えば「都市計画法」や「宅地造成規制法」「建築基準法」「消防法」などです。

これらの法律に建築物がきちんと適合しているかどうかを役所若しくは民間の建築確認検査機関に確認を受ける必要があり、この建築確認を行わなければ建物を建てることが出来ません。

また、本当に建築確認申請通りの建築物が建てられているかを工事途中で検査する「中間検査」、工事完了時に行う「完了検査」も必ず受けなければいけません。

中間検査に合格しなければ工事を進めることはできませんし、完了検査に合格しなければ原則としてその建物を使用することはできません。

祐一
建物が完成するまでには色んな工程があるんですね。
中島
これらの検査を確実に行うことで安全・快適に過ごすことにつながります。

ところで、山本様は地鎮祭をされる予定はありますか?

もしされるようでしたら、着工までにして頂きたいのですが。

祐一
地鎮祭って以前に聞いた工事の無事や安全と家の繁栄を祈る儀式ですよね。
中島
はい。

以前にもお話した通り、最近では気にされない方も多く、されない方も沢山いらっしゃいます。

祐一
僕は全然気にしないけど、紗希はどう?
紗希
そうねぇ。私も気にしないわぁ。

費用だってかかるわけだし。

でも、お父さんはしなさいって言うかもしれないわねぇ。

祐一
そうだねぇ。援助してくれているし、一応聞いてみる方がいいかもしれないね。
中島
もしされるようでしたら、当社でもお世話させて頂きますので、ご連絡ください。
祐一
わかりました。。
中島
さて、仕様ですが、着工までに決めて頂きたいのがサッシ・玄関ドア・屋根・建材・床材・水廻りです。

前回ショールームに行かれてメーカーは決定されているので、あとは種類や色を決めて頂きます。

祐一
中島さん、仕様を決める際に注意する点やアドバイスはありませんか。
中島
まず、屋根やサッシなどの外回りは、山本様が家に対するイメージで無難な明るい家をお考えなのか、既に思い描いておられるイメージがあるのかによって変わりますが、基本は今まで当社の分譲地をご覧頂いた中でお好みの家を参考に色などのアドバイスはさせて頂きます。

また、建材や水廻りなどについては、ショールームで見て頂いた中でメーカーにより多少機能の違いはあるかとは思いますが、お気に入りのデザイン、カラーで決められるのが良いと思います。

紗希
やっぱり自由設計で建てるから自分たちの好きなイメージを重視する方がいいわよね。

そう言って、私たちは話し合いながら希望メーカーでそれぞれの仕様を決定して関西ホームを後にした。

自宅に帰ってからは、紗希が義父に連絡をし、地鎮祭の事を話したが、特にこだわりはないようなので行わないことにした。

地盤調査と基礎についての説明

そしていよいよ着工日。

初めは家を建てるなんて夢だと思っていたが、決断をしてから着工までとても早くあっという間だった。

祐一
中島さん、着工っていったい何をするんですか。
中島
着工とは一般的に基礎工事の着手を指します。

この基礎工事の着手までに、この土地に家を建てても問題ないかを調べる地盤調査も第三者機関を通して事前に行なっています。

祐一
地盤調査ももう済んでいるんですね。

地盤調査ってどうやって行われているんですか?

中島
地盤調査は当社の場合、第三者機関に依頼し、土地の地耐力・地質調査を行なっています。

地盤調査の方法は色々ありますが、当社の場合は、スウェーデン式サウンディング試験という方法で行っています。

この調査を各区画、確実に行う事により、それぞれの土地に応じた地盤対策を検討し、的確な方法での基礎工事を行うことが出来ます。

祐一
地盤調査で不安定な調査結果が出た場合はどうしていますか?
中島
その場合、地盤改良工事を必ず行います。

改良工法についても適切な工法で確実に行っていきます。

また、地盤の品質保証もお引渡しから10年間は設定されていますので、安心してご入居頂けますよ。

 

祐一
基礎工事って関西ホームではどんな工事をされていますか?
中島
基礎工事には、家の荷重に対する地耐力に沿って適切な工法が定められていて、当社の場合は通常ですとベタ基礎を行なっています。

ベタ基礎とは基礎の立ち上がりだけではなく、底板一面が鉄筋コンクリートになっている基礎の事で、家の荷重を底板全体で受け止め、面で支えます。

面で支えるので負荷が分散されて安定性に優れています。

また、地面を鉄筋コンクリートで覆いますので地中からの湿気やシロアリを防ぐメリットもあります。

基礎工事 ベタ基礎

中島
それから当社ではこのコンクリートの厚さにおいては建築基準法に定められている基準(立ち上がり部分の高さ30cm以上・立ち上がり部分の厚さ12cm以上・底盤の厚さ12cm以上)を上回る高さ40cm・立ち上がりの厚さ15cm・底盤の厚さ15cmにして強固な基礎を作っています。
祐一
基準を上回る造りで地震にも負けない基礎になっているんですね。
中島
はい。お客さんが安心して暮らして頂けるように工事ひとつひとつにこだわっていますよ。
祐一
基礎工事はどれくらいの期間行われるのですか?
中島
天候にも左右されますが、だいたい約2週間程度で仕上がります。
祐一
その後は上棟ですね。
中島
はい。その通りです。
祐一
上棟する迄に決めなければいけない事もあるんですか?
中島
ありますよ。

電気配線や外壁デザインや色、ガスコックの位置などですね。

電気配線に関しては専門業者との打ち合わせになりますので、後日予定を組んでお打合せしましょう。

祐一
じゃあ、都合がついたらまたこちらから連絡させて頂きます。
中島
はい、そうですね。お願いします。

こうして私と紗希は現地を後にした。次は電気配線などの打ち合わせだ。

第九章へつづく。

地盤と基礎はしっかり確認を!

関西ホームの分譲地は、お客様に見てもらう前に第三者機関により地盤調査を行っています。

この調査により、土地に合わせた適切な地盤対策と家の基礎づくりが可能になります。

気になる点があれば遠慮なく担当に確認してください!