登場人物
- 山本祐一(34)
印刷メーカー営業職 正社員(勤続10年)
お金の話はいつになく真剣に聞いている。
今回の話でローンの不安は和らぐのか。 - 山本紗希(28)
医療事務 パート
お金の話はこちらも真剣。
もちろん不安もあるが、それ以上に頑張ろうと決めている。 - 山本はじめ(4)・のぞむ(2)
幼稚園・保育園
お金よりもおやつの時間が気になる。
そろそろキッズルームの絵本を制覇しそう。 - 貴一(61)
紗希の父
泉州生まれ泉州育ち。
釣りが趣味で祐一と気が合う。 - 麻紗子(60)
紗希の母
貴一と同じく泉州生まれ泉州育ち。
孫の写真を送ってもらうためにスマホデビュー。 - 中島(?)
不動産会社営業職
泉州生まれ泉州育ち。
先日も泉州地域で美味しいお店を発見した。
年収450万円の場合の住宅ローン借入可能額
前回、諸経費と購入後の優遇について話を聞いた祐一、中島さんに今の年収でいくらまで借り入れできるのかを聞いてみた。
祐一様の年収450万円だけで考えますと借入先や借入機関により異なりますが、他に借入が無い場合ですと、3,500万円~4,000万円は借入可能です。
年収400万円台で自由設計の家を建てるには:収入合算で住宅ローンを組む方も多い
紗希様の年収100万円も合算して考えますと、4,300万~4,900万円までお借入が可能になり、ある程度の大きさの建物を自由設計で建築することが可能になります。
ただし、借入出来ても返済を今の家賃位で収めるには、3,500万~3,600万円の借入で収めるのが良いのではと考えます。
また、ご両親からの資金援助を受けられる方もいらっしゃいますよ。
どんな建物がご希望ですか?
他にご希望はございますか?
ガーデニングとかが出来ればうれしい。
配置なども考えれば庭スペースも確保できると思いますよ。
ちなみに、後にご覧頂いたB分譲地で43坪の土地に32坪の建物を建築された場合ですと、だいたい3,800万円位です。
では、またご連絡お待ちしています。
何かご質問等ありましたらいつでも電話頂ければお答えします。
本日はありがとうございました。
年収400万円台で自由設計の家を建てるには:ご両親から援助してもらう方も多数
私達は帰宅の途につきながら、早速今日の事を話し合った。
親切な営業さんで色々と知ることができたし。
家を買うのにあんなに色々と税金があるなんて知らなかったわ。
諸費用って一言で言っても実は色々あることがわかってほんとよかったよ。
リビングも広いしキッチンも使いやすそうで。
でも、希望を叶えるなら自由設計が私はいいなぁって思う。
あなたはどう思う?
金額の面から言うと建売だけど、紗希の言う通りで一から希望通りに造りたいって思うと自由設計だよなぁ。
問題はローンだよなぁ。
お母さんに相談してみようと思うんだけど。
その足で紗希の実家に寄ることになった。
実家では紗希の母、麻紗子が出迎えてくれた。
麻紗子は久々に孫2人に会えて喜んでいる。
紗希は家を購入しようと思っていることを母に話した。
私も近くに来てくれる方が何かあった時安心だし、はじめくんやのぞむくんにしょっちゅう会えるようになれば嬉しいわ。
少し援助してもらえないかなぁって思って……。
たぶん応援してくれると思うけど。
義母は娘夫婦の急な相談にも、嫌な顔一つせず話を聞いてくれた。
家を建てたら近所になるということで、むしろ積極的に持ち家の良さについて話をしてくれて、心強かった。
そして後日、紗希の携帯に義母から連絡があった。
この間の話、お父さんに相談したわよ。
そしたら孫が近くに来てくれるなら援助してもいいよって。
500万ならなんとかなるみたい。
今度の休みにお父さんにお礼言いに行くね!
お父さんも子供たちに会いたがっているわよ。
私が仕事から帰宅すると、紗希は早速電話の報告をしてくれた。
お父さんが援助してもいいよって500万円も出してくれるみたい。
私はびっくりして思わずコップを倒してしまった。
やっぱり私は自由設計で建築したいなぁ。
二人で頑張って働いて出来るだけ早く返そう。
次の休日、子供たちを連れて紗希の実家を訪ねた。
玄関のドアを開けると孫に会えるのをよほど楽しみにしていたのか嬉しそうに父、貴一が出迎えてくれた。
さぁさぁ早く上がりなさい。
仕事忙しいみたいじゃないか。
さぁ上がって上がって。
はじめとのぞむはじいじの手を引っ張ってリビングに入っていった。
私と紗希は手土産のケーキを義母に渡すと、ダイニングテーブルに腰かけた。
義母は早速ケーキを取り分け、紅茶とジュースを準備していた。
母さんとも話したけど、やっぱり近くに来てもらった方が私たちも安心だ。
その方が孫にいつでも会いに行けて、成長が見れるじゃないか。
お父さんも見ておかないと。
家を購入するって色々不安が多かったんですが、営業の人がとても親切にわかりやすく教えてくれたので僕も前向きになってきて。
紗希も今の家にはストレスを感じていたみたいなのでそれが解消できるならと思いまして。
建売物件も見学したんですが、希望を含めたくて自由設計にしようかと思ってるところです。
キッチンとかの水廻りって今はどんな感じなのかしら。
そこも一緒に見てもらおうか。
そう言うと紗希は中島さん宛にメールを打った。
先日はありがとうございました。
あの後話し合いをしまして、B分譲地に自由設計で建築しようと思います。
次の日曜にでもお伺いしてもいいですか?
出来れば私の親も一緒にA分譲地の建売物件をもう一度見たいのですが、それも可能でしょうか?』
しばらくすると中島さんから返信が来た。
先日はこちらこそ長時間お付き合い頂き誠にありがとうございました。
また、B分譲地に御検討頂けましたこと嬉しく思います。
それではこれから建築する土地を決めていきたいと思います。
現地でのロケーションや日当たりを確認しながら決めて頂くことをお勧めしておりますので、次の日曜日は現地でお会いしましょうか。
その際に、ご両親も一緒にもう一度A分譲地もご覧頂こうと思います。
いかがでしょうか?』
次の日曜日に現地でお会いしましょうって。
その時に建売物件も見せてくれるみたい。
時間は何時がいいかな。
お昼ご飯をここでみんなで食べてから行きましょう。
紗希はすぐに返信した。
時間は13時ごろでどうでしょうか?』
今度は待ち構えていたかのようにすぐに中島さんから返信が来た。
それでは来週の日曜日、13時からB分譲地にてお待ちしております。
宜しくお願い致します。』
こうして私たち家族と紗希の両親は次の日曜日にB分譲地を訪れることになった。
第五章「土地の向きのポイント。南向き?視線?風水?家相?」へつづく。
住宅ローンの借入額やお支払い方法は人それぞれ。無理のない資金計画をご提案いたします。
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