岸和田市

創業100年以上!岸和田の老舗和菓子店

紅葉

皆さんこんにちは!関西ホームのEMIです!

今回ご紹介するのは歴史ある岸和田市。
その中の泉州銘菓である村雨(むらさめ)や時雨(しぐれ)、くるみ餅など代々受け継いでこられた老舗和菓子店を3店舗ご紹介します。

この記事の内容

御菓子司 小山梅花堂

まずはこちら、紀州街道沿い市役所からすぐ近くの小山梅花堂。

天保10年(1839年)創業
初代当主は板屋藤兵衛。岸和田城主岡部家にさまざまな菓子を献上していて、中でも「梅花むらさめ」とこしあんのまんじゅうなどは特に好んで食べられていたと伝えられています。

メディア掲載も多数されていて、岸和田を代表する老舗和菓子店です。
現在は7代目当主が代々受け継がれてきた製法を守りながらお店で手作りされています。

御菓子司 小山梅花堂

店内には綺麗に並べられた銘菓などの和菓子がずらり。
中でも店主オススメはこちら銘菓「梅花むらさめ」
大阪府が指定する「大阪産(もん)名品」、岸和田市が指定する「岸和田ブランド」にも認定されています。

銘菓「梅花むらさめ」

「梅花むらさめ」

岸和田のお殿様が賞賛された銘菓「梅花むらさめ」は小豆餡と米粉を蒸し、そぼろにした棹状の生菓子で梅の花に見立てた小豆が散らされています。
そしてこの梅花むらさめは創業当時から作り方や味を変えていないそうです。
小豆の風味が香る上品な味わいでお茶菓子にぴったり。お土産やご進物用にオススメです!

泉州名物 豆板

こちらは「豆板」といって泉州名物だそうです。グラニュー糖に生姜の入った板状の上に豆をふんだんに乗せています。
写真はピーナッツですが、小豆もあります。

きんつば

「きんつば」はしっかりと小豆の粒が残っていて甘さ控えめ。薄皮が小豆の味をよりいっそう引き立たせています。
こちらもお茶菓子にピッタリです。

すいーとぽてと

こちらは和生菓子「すいーとぽてと」
この「すいーとぽてと」は普通の洋菓子のスイートポテトと思って食べると全然違いました!
芋の風味がしっかりとあり、それでいて砂糖の甘さではなく芋本来の甘さが感じられて、上品な蒸し芋のような感じです。
こちらはお茶だけでなく紅茶にもよく合います。

生チョコ大福

生チョコ大福

こちらは当主考案の「生チョコ大福」
冷凍で販売されていて、解凍して食べれます。
地方発送もされているようで、遠方への贈り物としても良いと思います。

苦みの無いココアパウダーがかかった柔らかな御餅の中に、滑らかな舌触りの生チョコがぎっしりと詰め込まれていて、小さくてもボリュームがあります。
無糖の紅茶などと一緒にいただくのもオススメです。

イートインスペース

店内で食べることもできるイートインスペースがあります。

天気がいい日には外でも食べることができます。

御菓子司 小山梅花堂
所在地:大阪府岸和田市本町1-16
営業時間:8:30~19:00
TEL:072-422-0017
定休日:不定休

岸和田 風月堂

続いてはこちら「岸和田 風月堂」東京風月堂からのれん分けされたお店です。
創業明治35年(1902年)で現在5代目当主が受け継いでおられます。

岸和田 風月堂

岸和田 風月堂店内

お店の端から端まで和菓子が並んでいます。品数が多くて目移りしてしまい、どれにしようと悩んでしまいました。

岸和田 風月堂店内

泉州銘菓 玉時雨

オススメはこちら「泉州銘菓 玉時雨」。その名の通り、雨をイメージして甘納豆をちりばめ、しっとりとした食感が特徴です。

代々伝統の技術で製造され、品評会で数々の賞を取得、大阪府が指定する「大阪産(もん)名品」、岸和田市が指定する「岸和田ブランド」にも認定されています。

泉州銘菓 玉時雨

赤と白の「玉時雨」今回は白を選びました。風味良く、くちどけもサラッとしていています。
村雨とはまた違った食感です、緑茶やお抹茶と合わせて食べていただきたいです。

泉州 祭最中

こちらはお店オリジナルの「泉州 祭最中」、店主が店内で手作りしています。

泉州 祭最中

300年の歴史あるだんじり祭りが皮の表面に描かれています。粒餡はあっさりとした上品な甘さでぜひお茶と共に食べてほしい和菓子です。
皮のサクサクとした食感を楽しめ、餡と皮は別包装になっています。
食べるときに“自分ではさんで食べる”というのも最中の楽しみの一つにもなっていますね

色鮮やかな生菓子、商品の一つひとつに丁寧な説明が手書きで添えられていて店主の菓子に対する愛情が感じられます。
岸和田城が紅葉で色づく季節に訪れましたが、風月堂さんの店内にも「紅葉」を見つけ、綺麗なこの「紅葉」に心を奪われました。

紅葉

「なめらかな羊羹の上に錦玉を流し、もみじの羊羹を入れ、川面に落ちて流れる様を写しました」とショーケースに並べられた「紅葉」に添えられた説明の通り、清らかな川に沈む紅葉が表現されています。
秋の紅葉を現したこの生菓子は目で、そして舌で感じられるこの季節だけの特別な商品です。

アマビエ

こちらの可愛い和菓子にも目を奪われました。
店主が「一日も早くコロナウイルスが終息しますように!」と願いを込めて「アマビエ様」を表現して作られています。
アマビエは江戸時代に現れたとされる妖怪で、「疫病が流行った時は姿絵を写し人々に見せよ」と言い残した事から、疫病終息にご利益があると言い伝えがあり、和菓子にも無病息災の縁起物として作られてきた歴史があるそうです。

岸和田 風月堂
所在地:大阪府岸和田市本町4-4
営業時間:8:30~19:00
TEL:072-422-0057
定休日:第2・第4木曜日(木曜日が祝日の場合、振替)
URL: https://www.kishiwadafugetsudou.com/

御菓子司 みかさや

最後はこちらみかさやです。
明治30年(1897年)創業の老舗和菓子店で現在の当主は4代目です。
取材に行くとご主人が凄く気さくに対応してくださって、人の好さが感じられました。
みかさやさんは主にくるみ餅やみかさを提供されています。

御菓子司 みかさや

くるみ餅

東北のずんだ餅は大豆になる前の枝豆で餡を作るのに対して、くるみ餅は成長した緑色の品種の大豆を裏ごしして餡を作り、お餅をくるむ泉州名物だそうです。

餡は青臭くなくさわやかな風味で、やわらかいお餅を優しく包んでいるかのようです。
写真は3人前で、2人前~希望の量を包んでくださいます。壺入りでの販売もしておられました。

御菓子司 みかさや
所在地:大阪府岸和田市本町3-12
営業時間:8:00~19:00
TEL:072-422-2305
定休日:火曜日

どのお店も創業から100年以上続く老舗で代々受け継がれた製法を守りながら現代まで営業されていて、和菓子に愛情を注いで作っておられるのを感じ取れて、それが老舗和菓子店ならではの味となって私たちのもとに届けられるのだと思いました。

ぜひ、岸和田城へお越しの際には老舗和菓子店3店舗を巡ってみてはいかがでしょうか。
それでは今回はこの辺で・・・関西ホームのEMIでした(^.^)/~~~

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